旅の合間に、別府と遊ぶ。『別府湯けむり三景』をつくった理由

旅の合間に、別府と遊ぶ。『別府湯けむり三景』をつくった理由

*ゲームのホーム画面をスマートフォンに表示した、AI生成のイメージ画像です。*

旅の合間に楽しむ、小さなゲーム

全3ステージ、約10分で遊べるブラウザーゲーム『別府湯けむり三景』は、2匹の小さな鬼とともに街へ温泉の湯を届ける内容です。別府を題材にしたコンパクトな作品です。

バスを待つ時間や友人との待ち合わせ、次の目的地へ向かう前のひと休み。旅の途中に生まれる短い空き時間を、少しでも楽しく過ごせるようにしたい。そんな思いから、遊びながら土地のことを知り、デジタルの記念品も持ち帰れる体験を目指しました。

バスの座席で温泉の配管ゲームを楽しむ旅行者

*バスでの移動中に短いゲームを楽しむ場面を描いたAI生成画像です。スマートフォンの画面はイメージです。*

ARUOのチームは、手で触れて遊べるものをつくることを好んできました。今回は、その楽しさと、地域や土地の物語への関心を一つの作品に結びつけました。短いゲームをきっかけに、まだ訪れたことのない温泉街に興味を持ったり、キャラクターや小さな絵入りカードを通じてその場所を覚えてもらえたりするかもしれません。

『別府湯けむり三景』は、その可能性を探るためにARUOが制作したデモ作品です。実在の場所を題材にしつつ、遊びやすいルールにまとめました。遊んだ方が笑顔になり、別府をもう少し知りたいと思えるようなきっかけになれば幸いです。

『別府湯けむり三景』を遊ぶ

ゲームで巡る、別府の三つの風景

舞台は鉄輪、明礬、そして竹瓦温泉を中心とした風景へと移ります。短い体験の中で、別府の温泉文化の異なる表情に触れてもらいたくて選びました。鉄輪と明礬は温泉地、竹瓦温泉は別府市中心部にある一つの共同浴場です。

鉄輪のカード原画明礬のカード原画竹瓦温泉のカード原画

*ゲームのカード原画。左から鉄輪、明礬、竹瓦温泉です。*

鉄輪:湯けむりがつくるまちの風景

最初の鉄輪ステージでは、赤鬼と一緒に配管の基本を覚えます。管を並べて、まちの旅館へ湯を届ける道をつくります。

実際の鉄輪でも、湯けむりは暮らしの一部です。まちのあちこちから蒸気が上がり、温泉の蒸気で食材を調理する「地獄蒸し」も親しまれています。大分県の公式観光サイト「Visit Oita」の鉄輪紹介でも、その風景や食文化が紹介されています。

温泉とまちのつながりが、このゲームの出発点になりました。管をつなぐ操作を通じて、プレイヤー自身が湯を届ける役目を担います。カードには視点を少し引いた風景を描き、屋根や坂道、その間から立ち上る湯けむりを収めました。

明礬:お土産の向こうにある湯の花小屋

2番目のステージでは青鬼も加わり、赤鬼と力を合わせます。配管をつなぐ施設の一つには、明礬温泉が登場します。

明礬の絵とカードで取り上げたのは、茅葺きの「湯の花小屋」です。温泉の蒸気を利用して湯の花をつくる小屋で、Visit Oitaの明礬紹介でも説明されています。

ここでは、遊んだ方に具体的な発見を持ち帰ってほしいと思いました。お土産の湯の花にも、生まれる場所とつくり方があります。カードに描いた小屋と、裏面の短い豆知識を入り口に、その背景にも興味を持ってもらえたらと思います。

竹瓦:夜に浮かぶ共同浴場

最後の舞台は竹瓦温泉です。木造の浴場と曲線を描く屋根を、夜の風景としてカードに描きました。

竹瓦温泉では、温泉浴に加えて砂湯も楽しめます。日本政府観光局の紹介ページでは、その歴史や入浴文化が紹介されています。

鉄輪の湯けむり、明礬の小屋、竹瓦の浴場。3枚のカードには、それぞれの場所を思い浮かべられる風景を残したいと考えました。実際にはどんな場所なのか、知りたくなるきっかけになればと思います。

赤鬼と青鬼にした理由

ゲームに登場するのは、角と表情豊かな顔を持つ、元気な2匹の小鬼です。日本の昔話などでおなじみの鬼を、本作では親しみやすい手伝い役として描きました。

鬼は、別府の「地獄」を巡る観光イメージとも結びつきます。たとえば、かまど地獄には赤い鬼の像が立っており、日本政府観光局の別府地獄めぐりの記事でも紹介されています。

本作のキャラクターは、そうした土地のイメージから生まれた独自の小鬼です。赤鬼はにぎやかで、青鬼はのんびり屋。どちらも管を通して湯を送り出します。色を分けることで小さな画面でも見分けやすくし、表情を通じて盤面に親しみを持っていただきたいと考えました。

別府の地獄について知らなくても、まずはキャラクターと楽しく遊べます。その後でまちのことを知ったときに、鬼とのつながりにも気づいていただけたらうれしいです。

ゲームの赤鬼ゲームの青鬼

*ゲームで使っている赤鬼と青鬼のキャラクター画像です。*

旅の時間に収まる、短い体験に

本バージョンは、旅の合間のひと休みに合わせて設計しました。全3ステージで終わりがあり、ステージ間の画面も含めて約10分でプレイ可能です。

プレイ時間を短く抑えたことは、難易度設定にも反映されています。最初のステージで基本を覚え、先へ進むと2匹目の鬼や秘技が登場します。普段ゲームをする方にも、あまりしない方にも楽しんでもらえるよう、取り組みやすさを重視しました。

星を1つも取れなくても、各ステージのカードは手に入ります。星の数によってカードの仕上げが変わるため、もう少し挑戦したい方は再び遊んで上のランクを狙えます。3枚のカードを集めて旅を終えても、すべての星に挑戦しても構いません。

私たちが願うのは、遊んだ方が別府に少し興味を深めてくれることです。ゲームは旅の時間に無理なく収まるよう設計し、実際のまちを楽しむ時間も大切にしています。

遊び方

ブラウザーでデモを開き、繁体字中国語、日本語、英語から言語を選びます。最初のステージのチュートリアルに沿って進めてください。

  1. 管を置いたり回転させたりして、旅館や温泉施設へ向かう道をつくります。
  2. 鬼をタップすると、湯が管に沿って流れます。
  3. ステージ中に施設へ配管をつなぎ、コインを集めます。先のステージでは障害物や秘技も登場します。
  4. 結果画面でカードを受け取り、次の舞台へ進みます。

カード帳では、カードを裏返して土地の豆知識を読んだり、ドラッグして光り方を楽しんだりできます。星を多く取ると、銀色や虹色に輝く金色の仕上げが手に入ります。カードの画像は保存や共有もできます。

デモには、ゲームと現地での特典をどう結びつけられるかを示す、見本のクーポンも入っています。これらはデモ専用です。実際の割引や商品との引き換えには使えません。

温泉の受付でデモクーポンを提示する場面のイメージ

*将来の温泉特典の利用場面を想定したAI生成画像です。現在のデモクーポンは利用できません。実在する提携施設を示すものではありません。*

チームで形にした、小さな試み

キャラクターデザイン、ピクセルアート、地域について調べること、そして実際に触れて遊べる仕組みをつくること。今回は、チームが好きな仕事を一つの作品にまとめました。配管ゲーム、絵入りのカード、短い文化の紹介を通じて、同じ場所を違う角度から伝えようとしています。

遊んだときに、そうした細かな工夫が伝わればうれしいです。屋根の形が記憶に残ったり、湯の花のつくり方が気になったり、次に訪れたときに見覚えのある風景に出会えたりするかもしれません。

全3ステージのデモを遊んで、2匹の鬼に会い、あなただけの別府の風景を集めてみてください。気になった場所があれば、ぜひ私たちにも教えてください。

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